2010年4月例会の様子

文:横関 直幸、写真:今野 滋

速報

今野 滋(東海大学/北海高校)

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x−tグラフを理解する

 横軸を変位、縦軸を時間にとったx−tグラフを、横長のスリットを等速度で縦軸方向へ動かすと、点の移動速度の変化を実感できる。紙を切り貼りすることで大袈裟にスリットを作成するところが、意外に期待感を生む。

LHCの運用で発生するブラックホールは怖くない

 高校生向けの講演の実施内容の紹介。LHCで発生するブラックホールの危険についての訴訟の話から、5次元の世界の話まで。ダイジェストで話されたため、難しさは倍増。おもしろい話題でしたが、じっくり聞くには丸1日かかりそう。

横関 直幸(札幌旭丘高校)

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エネルギー保存則実験器を用いた授業実践

 ストーリー、サプライズ、実験の3要素を意識した授業実践報告。実験結果(どちらのコースが早くゴールするか)を知っている生徒もその理由を説明できなければ、単なる暗記と同じ。実験結果を知っているだけでは、物理的な知識とは言えないのでは、という提言。

松田 素寛(理科センター)

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摩擦の実験

 はじめに斜面を用いた摩擦角の実験。磁石の斥力を使って垂直抗力を増加させたり、斜面に紙やすりを敷いて摩擦係数を増加させる演示。次に、ホワイトボードに磁石で紙をとめる(掲示する)ことができるのは、磁力ではなく摩擦力によるということを示す。紙の枚数が増えるとホワイトボードを滑って下降してしまうのだが、ティッシュをはさみ摩擦力を増すととまる。ある本では、黒板と磁石の間に石鹸水を入れると滑り落ちる(磁力ではなく摩擦力で磁石はくっついている)という演示が紹介されていたが、「なかなか浸み込まず、上手くいかない」という声が参加者よりあり。

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三浦 麻美(江別高校)

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波の演示方法

 厚さ1cm、幅5cmほどのスポンジと針金で波形(サインカーブ)を手作りし演示。ただの針金とちがい、幅がある分演示効果があがる。

 ドップラー効果の説明には半径の異なる円を5つほど用意し、大きな円から黒板に貼りながら音源が止まっているとき(同心円)と、動いているとき(進行方向に波長が変化)の違いを演示。

 気柱共鳴(水面により管長を変化させるタイプ)の実験は、10班で実施するとうるさくて上手くいかない。1台を教師が操作し、共鳴音を全員で確認し目盛を生徒に読ませる方法の利点を紹介。

大屋 泰宏(岩見沢緑陵高校)

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ふわーとハート

 横浜物理サークルの2010年1月例会についてのHPより。  http://www2.hamajima.co.jp/~tenjin/ypc/ypc101.htm

 単極モーターの発展といえるもの。軸をつけたり、ハート型のバランスをとったり、電池の負極をやすりがけして摩擦を増やすなど、ちょっとした工夫が必要とのこと。

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気になる本の紹介『錯視完全図解』

 ニュートン別冊で、監修は北岡明佳(立命館大学 心理学)。錯視といってもいくつかの種類に分類され、光の屈折現象も錯視の一領域という。

堀 輝一郎、野村耕介(札幌開成高校)

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結晶モデル

 水をかけると接着する直径数mmのビーズを用いて、単純立方格子、面心立方格子などの結晶格子を作成。

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光の反射とブルースター角

 平板ガラスにレーザー光線を反射させたとき、入射角により光量の変化を確認。ブルースター角付近でレーザー光軸を軸に回転させると光量は極端に小さくなるはず。固定せず手で持っていたため、微妙な感じが少しありましたが・・・。

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クリックして動画が見れます。

フラクタルの作図

 一つの線分をある規則にしたがって変形していくとフラクタル図形ができあがり。線分(0段階)から1段階、2段階、3段階と進んでいき、n段階(n→∞)で平面になるという。生徒さんが書いたという3段階の図を見て、その根気よさに参加者一同、驚愕の声。

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長谷川 誠(千歳科学技術大学)

光通信

 科学の祭典でもおなじみのレゴブロックを台座にした光通信の演示。光っている(電流が流れている)LEDにコンデンサーをはさんで音声信号を入力。一見デジタルに見えて、アナログの光通信。受光側もLEDを使用。赤色と黄色のLEDの光を光ファイバーで送り、波長フィルタで分離する方法もあり。

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佐藤 革馬(札幌第一高校)

REVIEW NOTE

 物理授業での「学級日誌」という感じのもの。1冊のノートに当番がその日の授業の振り返りをまとめ、感想・反省とともに授業担任へ提出。授業担任はコメントつけて次の生徒へ。授業の最後に渡し、次の日にていしゅつということで、復習の習慣をつけるきっかけにするという目的。内容がたまっていくと、お互いにノートのコメントを読み合うようになるとのこと。また、教師にとっては、生徒から見た授業記録が出来上がり、教員間の情報交換に発展する可能性もあり。

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菅原 陽(小樽工業高校)

手作りウェーブマシンを用いた演示

 直径数ミリ、長さ40cmほどの木棒を使ってウェーブマシンを手作り。既製品の鉄製ウェーブマシンより手軽に持ち運べて、演示効果も同等。以前、北理研物理MLで自由端反射や固定端反射の様子について、回転すると混乱するのではという議論もあったが、鉄製の既製品と違って回転運動も演示できるのは大きな特徴。

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以上です

Last updated 04.Apr.2010 [ Home ][ Past ][ Future ].
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