2009年6月例会の様子

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新しい理セン:窓からの眺め(トリは窓に貼られたシールです)

発表概要

太陽焦熱炉の紹介

伊藤 新一郎 先生

好天に恵まれ、焦点付近に指を入れると、それなりに熱いです。ペルチェ素子を使った、熱発電機で、モーターを回してみました。

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動画:mov08025-poster

リンク:かるぴか(工房あまね)

施設の見学

伊藤 新一郎 先生

教育研究所内の宿泊棟や体育館なども見せて頂きました。

液体窒素製造装置の紹介

伊藤 新一郎 先生

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木箱(左)のところで、水蒸気と二酸化炭素を除去し、本体(右)にて、特殊な膜を使って酸素を分離した後、残ってできた窒素を冷却して、液体窒素を作ります。消費電力1kw。丸一日かけて、3リットル生成できるそうです。単純計算で、1リットル作るのにおよそ200円ほど電気代がかかることになりますが、買ってくるよりは安いでしょう。動作音はうるさいけれども、会話ができなくなるほどではないそうです。やかましいし、夏場はクーラーがある環境に置くことが望ましいので、「サーバー室に置く」というプランもあります。確かにこの装置も、LN2サーバー(笑)

低電力用モーターを分解してみよう!

少ない電力で回るのはどうしてか?巻き数の違いであろう。...ということでまずはモーターの抵抗値を測定しました。普通のモーターの抵抗値が0.7Ωほどであるのに対して、低電力用のモーターは6Ωと出ました。分解してみたところ、なるほど巻き数が多そうだ。元通りに組み立てようとしたところ、なかなかうまくいかない。そのおかげで、すてきな教材を開発することができました。動画をご覧ください。

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動画:mov08063-poster モーター内部が回転する様子がよく見えます。

動画:mov08070-posterモーターの軸にたこ糸を巻き付けて引っ張り、発電!

リンク:Let's Motorize!|モーター博士コース(マブチモーター)

薄膜の干渉

松田 素寛 先生

入試問題によく出てくる、ニュートンリングの問題。これを、プレパラートを使って、実際に観察してみました。ただし、プレパラートがたわむので、精密実験には向きません。プレパラートの端に挟むアルミ箔の厚さを変えることで、干渉縞の幅がどう変化するかを観察します。その後、水にもつけてみました。

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定常波の実験

菅原 陽 先生

長さを調節した真鍮のパイプを順番に落としてメロディーを奏でます。工業高校なので、金工も重要な課題の一つ。

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理センにはプラスチックのパイプも置いてありました。ドレミファソラシドの音が出ます。

dsc08087、動画:mov08089-posterこんな音です。

テーラー渦

菅原 陽 先生

水の中に細かいアルミの粉を入れます。金属の粉末にもいろいろあり、うまくいく場合とうまくいかない場合があります。アルミ粉を薄く入れると、内部の渦の様子も観察できます。

動画:mov08098-poster

試験管とライターで作れるウォーターハンマー

菅原 陽 先生

dsc08099、動画:mov08102-posterこんな音がします

リンク:ウォーターハンマー三昧

静電誘導の実験

横関 直幸 先生

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  1. 2つの箔件電気の上に、導体棒(スプーンなど)を置き、帯電体を片方の箔件電気に近づけます。左右の箔は均等に開きます。
  2. 導体棒を取り除きます。箔の開き方は変わりません。
  3. 帯電体を遠ざけると、帯電体側の箔は一度閉じて、さらに帯電体を遠ざけるにつれ、再び開きます。
  4. さて、「その解釈をどう考えるか」という議論。もともとは、「アース」の意味について考える為にこの実験を考えたそうです。

たくさん並べて、導体棒で連結し、帯電体を中央に近づけてみました。

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↑結果は、帯電棒に最も近くにあった箔件電気だけが、反対の電荷に帯電していたことがわかりました。

↓容量1F のコンデンサーを繋げてみました。導体棒を遠ざけたときに、箔は1〜2秒程度の時間をかけてでゆっくり閉じてゆきます。

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懇親会

盛り上がりました

以上です

Last updated 29.Jun.2009 [ Home ][ Past ][ Future ].
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