物理教育実践交流会
物理教育実践交流会が、2016年5月28日(土)、北海道立研究所付属理科教育センターにて開催されました。参加者は(敬称略アイウエオ順)、 石川昌司(名寄)、 稲子寛信(札幌南)、 大屋泰宏(旭川東)、 加藤賢一(札幌真栄)、 桑原修(日本医療大学)、 今野滋(東海大学)、 鶴岡 森昭(北海道教育大学函館校)、 中谷圭佑(北海道科学大学高)、 成田一之慎(附属理科教育センター)、 原田勇希(北大院,学振特別研究員)、 溝上忠彦(附属理科教育センター)、 山崎大輔(札幌南)、 の12名でした。
稲子寛信(札幌南)
昨年度の研究授業で使用したものだそうです。超音波には光のような直進性がありますが、これに変調を加えることで耳で聞くことができる音になり、限られた狭い領域のみで聞くことのできる音にできます。
理科教育センターに配備されている新しいサイエンスカーを見学しました。充実の装備にびっくり。
石川昌司(名寄)
高校初年度授業での試行の紹介
残念ながら、生徒の反応には教師が期待したような驚きはなかったそうです。
異なる3つの v-t グラフを生徒に見せて、アクティブラーニングの要領でそれらの違いを答えさせます。
弾むボールの高さをリアルタイムにグラフ化。 はじめに生徒にグラフの形を予想させる。 生徒は座学で学んだことと現実に実験でなされることがなかなか結びつかないそうです。
動画:WebM(3Mb) , MP4(8.9Mb)
大屋泰宏(旭川東)
とくにアクティブラーニングを意識した授業の生徒からの反応など。
桑原 修(日本医療大学)
放送大学の、今年度リニューアルした「初歩からの物理」 (高校の物理レベル)の内容が斬新なので一部を紹介。 (運動の3法則の取り扱い、摩擦力の最新理解など)
剪断の原子レベルでのシュミレーション
運動の法則の理解: 摩擦の無い世界⇒毛利さんの宇宙授業(ネット上から拾える)を使おう
経験物理学の誤認識を打ち破るために⇒モンキーハンティング
鶴岡 森昭(北海道教育大学函館校)
科学とは何か?
教育大函館校での理科教育学の授業の紹介。
今野滋(東海大学)
実験1 普通の音の距離依存: iPadでせせらぎの音を流し、近くや遠くで聞いて遠ざかると音が小さくなることを確認します。
実験2 純音の距離依存: iPadで5,000Hzの試験音源を流し、近くや遠くで聞いて、距離が離れても音があまり小さくならないことを確認します。
実験3 音波の伝導: 実験机の上に砕いたドライアイスを帯状に敷き、冷却します。そこへ音源(せせらぎの音)を近づけて、耳で良く聞こえる位置を探ります。冷えた部分に沿って音が伝わる様子が確認できます。
残り時間不足で十分には机を冷却できず、顕著な結果を見ることができませんでした。
以上です
Last updated 30.May.2016 [ Home ][ Past ][ Future ]
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